下の図は、先人の知恵が詰まった蒸しかまどの内部構造を図示したものです。その特徴は「上下の空気穴」と「火袋」が生み出す圧倒的な熱効率の良さで、それが絶品白米を炊飯できる秘訣となっています。
その中でも特に、「火袋」によって本体と羽釜との間にできた「二重構造」が、圧倒的な熱効率を実現しています。この優れた構造は、昭和20〜30年代に普及したガス釜や電気釜にも引き継がれました。
蒸しかまどで炊飯すると、なぜ絶品ご飯が炊けるのか? 炊飯中の蒸しかまど内部を覗いてみることで、その美味しさの秘密を探ります。
固形燃料が燃えると、下の空気穴から新鮮な外気が引き込まれ固形燃料が勢い良く燃え上がり、上の空気穴から排気されていく上昇気流が生じます。
こうした上下の空気穴が生み出す煙突効果が、固形燃料の少ない火力を最大限に引き上げ、羽釜に最大の熱を供給して炊飯を促進します。
煙突の中に外気より高温の空気があるときに、高温の空気は低温の空気より密度が低いため煙突内の空気に浮力が生じる結果、煙突下部の空気取り入れ口から外部の冷たい空気を煙突に引き入れながら暖かい空気が上昇する現象をいう。(Wikipediaより)
素焼き陶器の材質は微小な穴が無数に空いた多孔質なので、熱が伝わりにくい特徴があります。
この多孔質かつ二重構造の外壁内部に密閉された高温の余熱が、蒸らし中に羽釜にすべて向かうことで、白米が美味しくツヤ立っていきます。
多数の細孔をもつこと。木炭、ゼオライトなどにみられ、吸着能力と関係する。ポーラス。(goo辞書より)
多孔質セラミックスとは、たくさんの気孔(ポーラス)があるセラミックスのことで、絶縁性・耐熱性があります。(アスザック株式会社ホームページより)