蒸しかまどとは?

蒸しかまどとは?

 昔懐かしい蒸しかまどの歴史などをご紹介します。


 皆さん、「蒸しかまど」ってご存知ですか?

 

 この写真は70年以上前に、新潟県阿賀野市にある㈲小田製陶所が製造し、現在に至るまで大切に保管されてきた、今となっては大変貴重な本物の蒸しかまどです。

 独特の存在感を放つ素焼き陶器製の外観で、水甕みずがめにも似たユニークなフォルムが、やたらと人の目を引きます。 

昔の蒸しかまど・木炭

  「蒸しかまど」とは木炭などで炊く陶器製の大型炊飯器のことで、江戸期には北前船の船上で、明治・大正期には大きな料理屋や旦那様のお屋敷などで使われていました。

 高価な調理器具だったらしく、富裕層に重宝がられていたようです。

昔の蒸しかまど

 ちなみに、上蓋に可愛らしい“耳”のような取っ手がついた蒸しかまどは、小田製陶所独自のデザインによるもので、「小田式蒸しかまど」などと呼んでいます。

昔の人のほうが、今より美味しく炊けたお米を食べていた!?

 何と言っても蒸しかまどの最大の魅力は、現代の高級炊飯器に勝るとも劣らない、最高に美味しくツヤ立った絶品の銀シャリを炊ける点です。豊かな社会に生きる今の私たちからすると、「昔の炊き方の方が美味しかったなんて…!」と、先人の知恵や技術の高さに驚くばかりです。

「将太の寿司」(©寺沢大介・講談社)

 ちなみに、人気の料理マンガ「将太の寿司」(©寺沢大介・講談社)でも、究極の炊飯方法として紹介されています。

 また、高級寿司屋さんやウナギ屋さんの中には、今でも蒸しかまどで炊いた銀シャリにこだわるお店が残っているほどです。

 

昔の蒸しかまど・炊飯

姿を消した蒸しかまど、70年以上の時を経て、現代に復刻

 そんな活躍していた蒸しかまどですが、時代の波には逆らえず、昭和20〜30年代にガス・電気釜が普及すると急速に姿を消していきました。そのせいか、若い人だけに限らず、ご高齢の方でも蒸しかまどのことをご存じない方は、意外に多くいらっしゃいます。

 ところで、戦後の日本から姿を消した蒸しかまどは、おそらく米軍の関係者などを経由してアメリカ本土に渡り、「 インペリアルImperialカマドKamado」(皇帝〔帝国?〕のかまど)として、実は現在でも活躍中です。

 なお、日本のように炊飯器としてではなく、主に広い庭先などで開くバーベキューや燻製用の調器器具として重宝されているようです(※写真は、たびささんのブログ「奇妙な惑星 ~Peculiar Planet~」より)。


 ひるがえって日本では、蒸しかまどの製造は全国からほぼ姿を消してしまい、小田製陶所もとっくに製造を中止していました。しかし、2010年代に入って、阿賀野川流域の地域再生を手がける「一般社団法人あがのかわ環境学舎」との出会いもきっかけの一つとなり、小田製陶所は蒸しかまどの復刻に乗り出します。

 まず、昔製造していた小田式蒸しかまどと同型の1升炊き用の蒸しかまどを復刻し、ついで、さらに大型の3升炊き用の蒸しかまどを開発しました。これらはおかげさまで販売好調につき、3升炊きと1升炊きは販売終了となっております。

 その後、小田製陶所はこの絶品ご飯の美味しさをご家庭の食卓にもお届けしたいと考えるようになり、試行錯誤を繰り返した結果、本サイトでご紹介する一連のミニ蒸しかまど製品の開発・販売に至りました。

小田製陶所と蒸しかまど


ミニ蒸しかまど小・1.5合炊き羽釜付き
ミニ蒸しかまど大・赤焼き・3合炊き羽釜付き
ミニ蒸しかまど大・いぶし・3合炊き羽釜付き
ミニ蒸しかまど大・赤焼き・5合炊き羽釜付き
ミニ蒸しかまど大・いぶし・5合炊き羽釜付き